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【実力以上に】 安倍晋三政権の“看板政策”である「アベノミクス」。円高は是正され、1年数カ月前まで1万円以下だった日経平均株価は1万5000円台を付けている。こうした景気回復感を、地方経済を支える中小企業に実感させることが、この1―2年の安倍政権に強く求められる。ただ、こうしたアベノミクス景気が本来は活発化するはずの経営の世代交代や、事業再編といった新陳代謝を難しくさせるといった課題が顕在化している。 「株価で振り回されている面がある」。三井住友信託銀行で中小企業の事業承継を支援する、プライベートバンキング(PB)部プライベートバンキングサポート室の石井隆室長は、中小企業の未上場株の評価が株式市場などに連動して「実力以上に」上がっている現状をこう表現する。株の評価が上がることそのものは悪くない。問題は親族や会社の役員、あるいはM&A(合併・買収)などで事業承継リスクが高まるという点だ。 石井室長が事業承継を支援した、従業員100人規模のある機械部品メーカー。現役のオーナー経営者が突然亡くなった。オーナー家は経営に関与してこなかったこともあり、親族ではない後継社長以下の経営陣に株式を売って事業を譲渡する方針だった。その資金で相続税などを納税しようと考えた。 【選択肢広がる】 経済産業省・中小企業庁がまとめた資料によると、親族が事業承継するケースは20年以上前は9割以上だった。それが現状、6割まで縮小。M&Aを含めた親族外が承継する割合は着実に増えている。事情は個社により異なるものの、承継の選択肢は広がっていることが見て取れる。 亡くなったオーナー経営者の親族の最大の課題は納税資金の捻出。ただ、実力以上に株式の評価が上がっている現在、必ずしも会社が買い取れる金額とは限らない。親族は「後継社長が何とかすると言っている」ことから一度は経営陣への売却に傾いた。しかし、フタを開けてみると「買い取るのは難しい額」(石井室長)だった。仮に株式を会社が用意できる金額で売却したとしても、親族の納税資金には足らず「借金しか残らない」。無理をして株を取得した会社も経営に行き詰まる可能性がある。 【せのびーる口コミ】 最終的に三井住友信託がまとめた事業承継策は投資ファンドを絡めたM&A。親族は売却益で納税。この投資ファンドはある製造業にこの部品メーカーを売却。現在は「当初よりも5倍の利益が出ているそうだ」。同社の粘り強い支援で新陳代謝を実現できた。 割合は減ったが、約6割は親族が事業承継している。それは「思いを継ぐのは創業家」との意識が根強いことの証し。ただ、親族外承継という選択肢も新たな成長軌道を描く戦略として重要性を増している。(水曜日に掲載) 【課長向け研修】 6月中旬。損保ジャパンで初めて女性の執行役員となった陶山さなえの姿が山梨県の研修施設にあった。「自分を磨くには新しいチャレンジしかない」。課長職を中心とした女性約20人が真剣なまなざしを向ける。 3期目を迎えた女性経営塾。2泊3日の“合宿”を年6回開く。受講者は役員にプレゼンテーションなどを実施する。 すでに同社では他損保と同様に総合職と一般職のコース別人事制度を廃止。仕事と家庭の両立支援の枠組みを拡充するなど、制度を整えてきた。 ただ、ダイバーシティ推進グループリーダーの藤中麻里子は「女性のキャリアアップ向上への効果は限定的だった。マネジメント層をイメージして体験してもらう機会が必要だった」と語る。 こうした中、女性経営塾を2011年度に開始。「実務能力より自信と覚悟をつけるのが狙い」(藤中)。現在は課長代理層を対象に「せのびーる体験談」、若手を対象にキャリアアップ研修も開催する。損保ジャパンと日本興亜損害保険の副社長の磯谷隆也は「ダイバーシティは経営戦略。全階層での意識改革を進める」と語る。 政府は成長戦略の柱として女性の活躍推進を掲げる。損保ジャパンは政府方針に先行する形で12年に「女性中心の営業店」を設置。代理店の営業支援など基幹業務を担う女性が、既存の営業店に比べて多いのが特徴だ。18店舗で始め、現在54店舗に増えている。 13年10月にはホールディングス内にダイバーシティ推進本部を設置。20年度末に女性管理職比率30%を目標に定めた。 【新たな交流も】 「役員の反応が想像以上に良かった」と藤中が振り返るのが13年10月に始めた取り組み。直属の上司以外の役員や部長が女性管理職100人のメンター(指導役)を半年間務めた。「女性は男性に比べて社内ネットワークが限られる。上司以外の管理職との接点を設けてキャリアを考える契機にしてもらいたかった。新たな交流も生まれてきている」(藤中)。 HD社長の櫻田謙悟は「女性活躍推進は戦略である」と社内研修などで繰り返す。上下双方向からの意識改革が多様性を育む土壌を醸成しつつある。(敬称略)

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