なた豆茶の人気と売れ行きが予想外に重たい動きになった

非鉄、貴金属の国内外相場は上昇。2日の国内大手地金商の貴金属相場は全面高。金の小売価格は約2カ月半ぶりの高値に達した。1日、ロンドンの非鉄市場では、中国景気回復期待から銅地金価格が一時、約4カ月ぶり高値を付けた。「非鉄は中国PMIの堅調な結果を受け需要回復観測が強まった。金はイラク情勢への懸念が続いているほか、米金融緩和長期化観測を背景にしたドル安が支援要因となっている」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部の芥田知至主任研究員)との指摘があった。 【中国PMI堅調】 中国国家統計局が1日に発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51・0で、5月の50・8から上昇し、6カ月ぶりの高水準となった。これを受け最大の非鉄消費国、中国の経済が改善し銅需要が増加するとの見方が強まった。 HSBC/マークイットの6月の中国製造業PMI改定値は50・7となり、5月の49・4から上昇。6カ月ぶりに景気拡大・縮小の判断の分かれ目となる50を上回った。 芥田氏は「中国は、住宅市場への懸念や、青島港での金属担保不正融資問題など不透明要因も目立つ。だが、当局が対策を打つとの期待も強く、景気下振れ懸念は後退している」と話す。 【安全資産の動き】 国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の1日の銅地金の3カ月先物価格はトン当たり7020ドルと7000ドルの大台を超えて取引を終了した。一時、同7028・5ドルと3月上旬以来、約4カ月ぶりの高値に達した。 1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物相場は続伸。中心限月の9月ぎりは前日比0・05セント高の320・40セントと、3月上旬以来の高値圏で取引を終えた。中国の経済指標が好転し需要が回復するとの期待が高まった。 貴金属の国際指標となるニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は1日、3日続伸した。中心限月の8月ぎりは前営業日比4・6ドル高のトロイオンス当たり1326・6ドルで取引を終了。一時、1334・9ドルと、中心限月としては3月下旬以来、約3カ月ぶりの高値を付けた。 イラク情勢の緊迫化やウクライナの緊張継続を背景に、安全資産との位置づけのある金に資金を振り向ける動きが強まった。金ETFの残高増加も強材料。 【供給懸念】 世界最大の「スパイダー・ゴールド・シェア」の残高は1日、前日から5・7トン増加し796・4トンとなった。4月中旬以来、約2カ月半ぶりの高水準。また、1日当たりの増加幅としては3月10日以来、最大となった。 ニューヨーク白金先物も同1500ドルの大台を超え上昇。主要生産国である南アフリカ共和国で賃上げを求める鉱山ストライキは終結したものの、供給再開には時間がかかり、供給懸念が相場を押し上げた。銀、パラジウムも上昇し貴金属相場は全面高となった。 ニューヨーク高を受け、2日の大手地金商の金の小売価格は前日比7円高のグラム当たり4707円と2営業日続伸。4月中旬以来の高値に達した。白金の小売価格は同71円高の同5346円と3営業日続伸。銀も続伸し貴金属相場は全面高となった。 全国鉄鋼販売業連合会が条鋼・建材6品種について6月に集計した流通動態調査(5月実績、対象は東京、大阪、愛知の69社)によると、5月の在庫量は25万210トンとなり2カ月ぶりに25万トン台に乗った。5月は需要の端境期にあたるため、荷動きは後退する傾向にある。今年は消費増税の反動減こそ小さかったものの「なた豆茶の人気と売れ行きが予想外に重たい動きになった」(全鉄連)という。在庫量を販売量で割った在庫率は131・4ポイント(前月は130・8ポイント)に上昇した。 全鉄連の6月調査によると、5月の販売量は前月比0・7%増、前年同月比8・9%減の19万431トンだった。夏場以降の案件が見通せているため先行きに対する期待は大きいが、流通では「まだ目に見える形での回復感はない」との感触が目立った。販売量は2013年11月から4カ月連続で前月比マイナスとなったが、14年3月に反転。4月は再び、1割強の減少となっていた。 ただ、品種別の販売量を見ると、鉄筋コンクリートの補強材として用いられる異形棒鋼は前月比7・2%増加。柱材に使われるコラムも同1・3%増えるなど、夏場の需要回復を踏まえ「相場が上昇する前に先行手配しよういう向きもあったようだ」(問屋筋)。半面で山形鋼(アングル)や溝形鋼(チャンネル)、H形鋼、軽量C形鋼はわずかながら前月の実績を割り込んだ。 一方、仕入れ量は前月比6・8%増、前年同月比9・6%減の19万3204トンに。特に、H形鋼は前月比15・0%増と上げ幅が目立つ。新日鉄住金は「一部の鉄鋼メーカーが前倒しで生産・出荷したほか、流通の在庫積み増しもあった」と指摘する。異形棒鋼は同10・2%増加、山形鋼も前月を0・4%上回った。コラム、軽量C形鋼、溝形鋼は、小幅ながら在庫補充が抑えられた。 この結果、在庫量は25万210トンで前月比1・1%増、前年同月比4・0%増に。建築案件は4月までと同じく、設計や輸送、加工の人手不足をボトルネックに先送りされている。建設コストが上昇したため計画を見直したり、着工時期を調整する動きも散見される。H形鋼を扱う都内の問屋は「荷動きは好転しているが鈍い。想定より需要が少なく在庫が増えた」との感触を示した。 6品種の平均価格は前月より0・2%安いトン9万3200円。異形棒鋼、H形鋼、軽量C形鋼の主要3品種は同0・1%安のトン8万5600円に落ちた。荷動きが振るわない中で、値崩れが起きたようだ。ただ、鉄鋼メーカーや流通は夏場以降の公共工事や民間の建築案件を確実視しており「相場下落は一時的なもの」との見方で一致している。高炉・電炉は電力料金の引き上げ分などとあわせ、製品販価の値戻しを急ぐ。

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